こんにちは。かしわ音楽大使・ホタルライトヒルズバンドの藤田リュウジです。
初回連載が公開されてから、周りから「読んだよ!」と声をかけてもらえ、改めて柏タイムズの影響力と“音楽”とのマッチングの良さに感心しています。
「音楽と街、柏。」サムエルやヌンチャク、ナオト・インティライミを輩出してきた柏の音楽シーンを振り返る(by 藤田リュウジ)
本日は『柏が音楽と親密で居続けられる理由』について、僕なりの見解で迫っていきたいと思います。
<弾き語りLIVEをする私>
駅周辺に密集するライブハウスたち
"音楽サーキットイベント"をご存知でしょうか?
有名なところでは、大阪心斎橋エリアで行われるFM802主催のミナミホイール。名古屋エリアで行われるZIP-FM主催のサカエスプリング。
ワンチケットを購入して自由に会場を行き来できるリストバンドと交換し、20以上の会場を舞台に、数日間で約200近くのアーティストたちが同時間にライブを繰り広げているというショーケースイベント。
お客さんは自分の好きなようにタイムテーブルを作成し、会場を回遊できる楽しみが魅力です。
そんな音楽サーキットイベントを柏で初めて立ち上げたのが、我々主催する柏MUSIC SUNでした。
注目していただきたいのは、柏でサーキットイベントが「出来てしまう!」という事実です。
つまり、駅周辺で会場が豊富に点在しているのです。
大阪はじめ渋谷や新宿などの大都市でなく、地方都市でこれだけライブハウスが密集している場所は、全国的にも、とっても珍しい。
そしてさらに素晴らしいことに、どのライブハウスも突出した魅力や匂いを持ち、数多くの名演を日々つくりだしている事実があります。
普段何気なく暮らす街に、こんなに"ライブ"が身近にあるなんて思いもしなかったですよね?
暗くてちょっと鬱々としてて酒とタバコと怖めな場所・・・そんなイメージはもうとっくの昔に消え去り、もっと「"LIVE"=生き生きしていてエネルギーのある遊び場」なんですよ!
それではちょっとこのライブハウスたちを覗いてみましょう。
それぞれのヒストリー、それぞれのカテゴリー
もっとも歴史あるライブハウスといえば柏ALIVE。
1990年より、30年近く柏のライブハウスシーンを牽引して来ました。
オーナー岩下さんの優しさと凄みの同居した独特の空気感を、僕は柏の「KCHC」柏シティハードコアシーンそのものだと思っています。
「創世記をつくりあげた偉大なる先人の方々が、この場所で伝説をつくってきた。」
ALIVEのライブホールに入ると、そんな歴史の足音が聞こえて来そうです。
そして柏のレジェンドといえば、間違いなくヌンチャク・kamomekamomeの向達郎さん。
向さんのALIVEに寄稿したコラムがとても直感的かつリアルで興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います。今も脈々と続く柏のエッヂポイントです。
ライブハウス柏ALIVE | ゲストコラム
ALIVEの歴史は古くもないが新しくもない - 向達郎(kamomekamome)
また、柏で一番大きなライブハウスといえば、銀座通りにある柏PALOOZA。千葉県でも最大級のキャパシティを誇ります。
我々の青春時代には、ここは映画館でしたね。
今では、柏で最も全国的に名の知れた場所だと思います。
渡辺美里さんやKREVAさんRIP SLYMEさん、クラムボン、ゲスの極み乙女。etc...
数々の著名なバンド、アーティストがツアー先でここを訪れ、Paloozaの力で“柏の音楽事情”が、とっても豊かになりました。
店長楠美さんの人間味溢れる人柄も、すごく魅力です。
ライブハウスの内装は、とにかく見やすくて天井が高く、サウンドも抜群に良いロケーション。
PALOOZA無くして、今の柏のシーンは語れません!
他にも、銀座通りを抜けて、ビリーザキッドの側にあるのが柏DOMe。
二階建てのライブハウスで、一階がライブホール、二階がバーカウンターになっています。
とにかくDOMeは、抜群のサウンドプロダクションを誇ります。
オーナーの南部さんは、JUN SKY WALKER(S)や寺岡呼人さんのPAも務め、各方面から絶大な信頼を得ている名エンジニア。
全てにおいて、ライブハウスのクオリティの高さでは群を抜いています。
同じくPAで所属するススム君は、昨年よりスタートした新しい柏の野外フェス「CAMPASS」の主催者の一人。
これから柏を代表する音楽イベントの一つに成長していくであろう新世代を担う存在です。
また、こうしたライブハウスのジャンルは、ロックだけに収まりません。
グランドピアノ常設の老舗Studio WUUは、木の床が暖かいステージにて、オーガニックかつクオリティの高いアコースティックライブを日々提供しています。
阿部夫妻の心安らぐ存在感は、まさに柏の音楽の父と母。
少し駅から離れますが、柏ThumbUp(サンブアップ)や柏616は、エネルギッシュな佇まい。
日々若手アーティストの育成に力を入れ、近年では赤色のグリッターなどのニューカマーも輩出しています。
今日も新しいヒーローとなる才能たちが、柏のライブハウスを舞台にしのぎを削っています。
そして、まだまだ他にもたくさんあるんですよ。
柏で本格的なジャズが楽しめる唯一無二の場所Nardis。origami PRODUCTIONSやPlaywrightなど、今をときめくミュージシャンたちがカフェツアーでよく訪れる、老舗の西口Cafe Line(カフェライン)。
柏のアイドル、コズミック☆倶楽部の本拠地としても知られるデスカマッヂ。
フォーク酒場、自由なセッションが今夜も聞こえてくるケ・サラ。
ギタリスト阿部さんとドラマー深津君が営業するアットホームなセッションスペース、アニマリア。
市民活動の場所として、また巨大なクリスタルホールを要する場所として柏市の音楽を根っこから支えるアミュゼ柏(ちなみに僕の人生初ライブはこのアミュゼ柏でした!)。
ここまで書いてみて、思わず漏れそうになります・・・
「柏ってやっぱりすごい」
それぞれが際立った魅力を持つライブスペースが、柏駅周辺にギュギュッと集まっているミュージックジャングル感!
改めてこの豊かな土壌が柏の音楽シーンを耕し、日々生まれるメロディたちを繋げ、紡ぎ、現在の形にまで実らせてきたことは間違いありません。
日常の中に非日常がある。
またその非日常の中に、日常が溶け出していく。
音楽と街という関係性はまさにシーンが育つための要素をあらゆる角度から兼ね備えているのです。
仕事帰り、学校帰り、疲れた体でライブハウスの扉を開けると、
キラキラした照明と迫力の振動、サウンドが降り注ぐ。
あの歓びを知ってしまったら、なかなか元にはもう戻れない、そんな中毒性がありますよね!
柏最大級のホールコンサートへの挑戦
柏初のサーキットイベント柏MUSIC SUNを4度開催し、音楽大使の称号をいただいた我々は、約2週間後に柏で最も大きな会場・柏市民文化会館大ホールでのコンサートに挑みます。
ホタバン自身初のホールコンサート。柏出身のバンドが新しくなった文化会館のステージに立つのは、歴史上初めてのことです。
次回更新は、このホールコンサートに向けての想いを余すことなく綴るとともに、すでに何度もこの文化会館でコンサートを行なっている偉大なる先輩・市立柏高校吹奏楽部の存在や、さらなる柏の音楽の発展、「オリジナルなオルタナティブ」について考えていきます。
ホタバン初のホールコンサート「蛍ヶ丘大音楽祭」情報
来たる11月3日(金)に行われるホールコンサート。
この記事を読んでいらっしゃる人の中に、ヴィヴィットな感性を持った学生の方はいらっしゃいますでしょうか?
現在発売中の本コンサートのチケットには、なんと学割があるんです。通常3,000円のところ、半額の1,500円になるキャンペーンも行なってますので、この機会をお見逃しなく、ぜひ生のバンドサウンドに触れてみてくださいね。
【ホタバン初のホールコンサート蛍ヶ丘大音楽祭!】
特設サイト
http://hotaban.com/special/daiongakusai/
チケット情報
ローチケ:
http://l-tike.com/order/?gLcode=74204
e+:
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002233807P0050001P006001P0030001